2012-01-01から1年間の記事一覧

阪大.

10月1日に阪大に着任した.理研はしばらく兼務させていただく.こんなに長期間、研究をすっぽかしたのは初めてだ.9月の末に引っ越してからそろそろ一ヶ月になる.大阪への引っ越し、阪大着任、講義や会議、その合間に理研の研究室運営と研究員会議代表…

科学は芸術.

科学のアウトリーチの王道は、もちろん、最先端の科学を分かり易く伝えることである.そのことは、理研の一般公開や、様々な一般講演で良ーく身に染みて理解してきたつもりだ.しかし、ちょっと違うんやないか、と思う面がある.科学というのはそもそも芸術…

イギリスの重い雲の下で.

朝日が照らすイギリス東部の田園風景の中を、高速鉄道がロンドン、King's Cross駅に向けて疾走している.まずいパニーニをほおばり、まずいコーヒーをすすりながら、幸せな時間である.イギリス滞在は六日間だった.ケンブリッジ大学のニュートン研究所と、…

物性物理と超弦理論.

物理学会の年会が終わり、ほっと一息ついている帰路の新幹線の車内である.学会では、午前と午後のセッションをそれぞれ1セッションとすると素粒子論領域で7セッションあったのだが、素粒子論の部屋に座ったのは結局そのうち3セッションだけだった.残り…

数理連携10の根本問題の発掘.

こんなタイトルの研究会を年末に主催した.本当のところを言うと、成功するとは思っていなかった.オーガナイザーがそんなんゆうたらほんまあかんけど、でも、実のところ、うまくいかないと思っていた. ところが.この研究会のなんと楽しかったことか.ほん…