明日から場の理論研究会。

もう12月も半分おわり。早いもんだ。このところどんな研究をしていたかというと、内容はまだかけないけれど、面白い研究だ。平山と、三輪くんとやっている。8月からだから、ぼつぼつ4ヶ月くらいになる。というか、始めのアイデアはもう去年の話だから、それから考えるとずいぶんもう長いかもしれない。平山と北京であって議論をして、それで平山に駒場にしばらく滞在してもらったことが大きい。なにしか、それから考えると、ずいぶんいろんなことがわかってきた。楽しい楽しい。

三月にMITにいくのだけれど、そのついでにと思って、 Perimeterの友人にメールを書いてみた。いまこれこれこういう研究をやっているから議論できるといいんだけど、と言うと、すぐにinviteしてくれた。Myersがsabbaticalなのが少し残念。けど、MITにしてもPerimeterにしても、いい議論をしたいと思っている。しかし、三月のBostonか・・去年、めちゃくちゃ寒かったな、という、悪夢が脳裏をよぎるが、それと同時に郷愁も感じて、複雑な気分だ。しかし、議論はめちゃ楽しみ。

先週金曜日は、東工大へ行って新田と大橋くんと、レフェリーから戻ってきた論文の推敲をする。いいレフェリーにあたると、こちらも刺激されていろいろとわかるから、それがとても素晴らしい。今回は僕は個人的にはとてもいいレフェリーだったと思う。批判的でしかも良く理解しており、こちらの考えていることをわかってくれている。そして、それに対する返答を考えているうち、こちらも、読者が何を望んでいるかがわかってきたりして。こうして、ゆっくりと友人や共同研究者と議論できる日はとてもうれしく、楽しい。

今日はこれから、基研の、場の理論研究会へ行く。この研究会、出席するのは、多分大学院生の頃以来なのではと思う。東京にいると、しかも研究会がほんとうにたくさんある昨今、やはりなかなか自分の興味にぴったりくるものでなければ、参加をためらってしまう。院生の頃と比べると、本当に研究会が多くなった。数で言うと5倍くらいになっているような気もする。明日からの場の理論研究会は、たまたま誘っていただいたので話をしにいくんだけれど、参加者名簿やプログラムを見て、とても楽しみになってきている。やっぱり、普段知ることのできない周辺分野の話を、トピックを限って聞けるというのはありがたい話だ。学会は大きすぎて、しかも自分のセッションに出るだけで忙しすぎて、とても他の分野の話を聞きにいくことなんて出来ない。そういう意味で、今回の研究会はとても楽しみだ。特に、宇宙論や物性の話を楽しみにしている。わかるといいんだけど・・同じような意味で、三月はじめのKEKのAdS/QCD研究会も楽しみにしている。原子核の人がどう言う風にAdS/CFTを眺めているのか、それを本当に知りたい。AdS/QCD研究会も、明日からの場の理論研究会も、是非批判的な、しかも進歩が望めるような建設的な、研究会になれば、と思う。

しかし、そう大きいことは言ってみたものの、僕のトラペ、他の分野の人が理解できるだろうか・・作ってみたはいいものの、やっぱり難しいだろうな。なんとか「感じ」だけでも伝わるといいんだけど。もっと手を入れよう。

さ、京都に向けて出発!