釜山にて。

釜山大学に滞在中。Hong先生に呼んでいただいて、三泊四日だけだけれども、やってきた。楽しく快適に過ごしている。

今日は昼からずっと議論で、ずいぶん楽しかったけれど、疲れた・・・はるばるやって来てすぐに非常に細かいところまで議論できるというのは本当に面白い。我々の論文を詳細に読んでくださっているので、話が非常に速い。こちらが問題だと思っていることをすぐに飲み込んでくれたり、違う方面からのコメントをもらったり。おかげで、若干理解が深まったように思う。

それにしても明日がセミナーなんだけど、既にセミナーの内容でしこたま議論をしてしまっている。結局誰のためにセミナーをするのやら。多分あまり他の研究室の方もいらっしゃらないようだし、まあのんびりセミナーするとしよう。

韓国はもう何回目か数えられないほど来ているけれど、釜山は初めて。どこと無くソウルよりも日本に近い感じがする。いや、日本に近いというよりは、西日本に近いという感じがする。お酒を頼めば焼酎やし、今晩はふぐちりを頂いたけれどこりゃ全く日本の味と同じやわ。いや、キムチを除いては。韓国に来た回数が多いせいか、もう辛い料理はなんとも思わなくなった。初めて韓国に来た時はほんまに難儀したけどなぁ。今はキムチが非常においしくて仕方がない。

Hong先生に、韓国の国際ワークショップのオーガナイザーを頼まれる。僕なんかで助けになるんだろうか。楽しい研究会になるといいなと思う。APCTPは大学院生の時に旅費を補助してもらったりとても世話になったので、こういう形で恩返しができそうだというのは、嬉しい。そういえば、9月にもソウルに来る予定なんだった。

これだけ何回も来ていると、あまり外国という感じがしない。釜山は山に囲まれていて大学の山の斜面にある。日ごろ東京では山を見ないので、どうも山を見ると気持ちが落ち着く。故郷では山がすぐそばにあったし、奈良でもそうだ。そういうところで、今回の釜山はなんだか気持ちが落ち着いているのかもしれない。

行きの飛行機では、はじめは計算をしていたけれど、飛行機があまりにも揺れるので断念して、内田百鬼園を読む。何度も噴出して笑ってしまう。旅の友には最高の随筆ですな。