南部・小林・益川。

ひとしきりニュースを見て、家でビールで乾杯して、喜びにひたっているんやけど・・・ほんま良かった。この日が来るのを院生になった日からずっと待っていた感じがする。大学生活が終わろうとしていた頃にトップクォークが発見されて、ノーベル賞確実といわれ続けてもう十数年。僕は京理の益川研の最後の学生ということになっているせいも少しあるけれど、これがとても嬉しいのは、素粒子ってすばらしいなあ、としみじみと感じることができたからかな。

益川さんのあの、子供のような笑顔。院生の時を思い出して、すんごい懐かしかった。「自分の計算結果を自然が選んでくれていることの科学者としての喜び」、素粒子屋の真骨頂やわ。ああ。

素粒子をはじめとする基礎科学の社会的な地位の転換点になることを期待する・・・とか、は当たり前やけど、そんなことより、益川さんの、「たいして嬉しくない」笑顔を見たことが、純粋に、嬉しい。