アプローチを変えてみる。

頭の中で、いろんな概念がぶつかる時が、研究していて一番面白い時かもしれない。もちろん、いろんな長い計算をして最後に期待通りの答えが出たときも面白い時ではあるのだが、最近はそれは二次的で、むしろ、概念がぶつかって本質的な理解に達するときが一番重要であるという、当たり前の認識を改めてまた認識している。

DC学振の面接の時に、弦の場の理論を得意げに語って、「それでどんなときに君は物理を感じるの?」と面接官に質問された。勢い余って、「それは、長い長い計算をして、計算結果が期待とピタリ一致したときです」と答えたのを昨日のことのように覚えている。あまりに浅はかな答えだったと反省するが、そういう楽しみも、この実験とかけ離れてしまっていた超弦理論の計算の研究にはおおいにあるのであった。まあM2なのだから知っていることが本当にわずかで仕方がないとも言い訳できるんだが、それにしてもねぇ。大学院入試の面接でも、いらんことをくどくど言ってしまった思い出があるが、それはここには書かずに胸にしまっておこう。

いや、そんなことを今日は書きたかったのではなくて・・・今朝は娘と公園で遊びながら、少しずつ論理を詰めていったら、はじめに考えていたことがずいぶん方向があやふやで、論理を再構成しなければならないということが判明。公園がぬくいからこういうことが出来る。風がひゅうひゅう吹いていたら、考えるどころやない。今日は幸い天気もよく、うらうらと考えるのに最適で、いろんな概念の衝突が見えた。まあそういうとかっこよく聞こえるが、早い話が、違う概念を勝手に結びつけて考えてしまっていたことを見つけて、じゃあなんでそんなことをつなげてよいのか、つながるような例はあるのか、もしあるならどういう例でうまく行くのか、行かないのか、てな感じ。結局糸口をつかめないまま、午後の買い物に。

明日研究所で、じっくり考えなければいけない。少し、式書いたら、すぐにこの方向ではあかんことが分かるかも。ま、わからんけどね。

4月からの研究室のホームページを作ってみる。2時間ほどで、既製のホームページ作製ソフトでちゃっちゃと作る。まもなく、ホームページの雛形にぽんぽんと情報を入れていって、完全に出来上がってしまった。コンセプトが薄いままホームページを作ると、まったく世間でよく見る形のホームページになってしまっていて・・・気に入らん。しかし、ホームページを見る側からすると、どういう内容が書かれているかを事前に予測できていたりとか、こういう雛形を使うメリットももちろんこちら側にもある。奇をてらうより、きちんとしたホームページと研究室を立ち上げることが先決。

けど、こうしてホームページが出来ると、ずいぶん研究室の形が出来たような気がして、うれしい。