立教の研究会が終了。

二日間、いつもの自分の研究室から離れてこうやって弦理論のいろんな人の話を聞く、って、精神衛生上も、もちろん研究においても、実にいいことだと感じる。それは、主に関東近辺の研究者の方々、先輩後輩、に会えるということもあるんだけど、いつも身をおいている自分の机から離れて少し時間をすごす、という意義があるように思う。それは、京都の研究会やKEKの研究会とは違う、というのは、結局自宅から通えないので、完全にその研究会だけのモードになってしまって、もちろんそれはそれでいいのだけれど、今回のように自宅から毎日通えてしかも一日中いろんな議論や話が出来るというのは、日常から離れるという感覚がよりとぎすまされてそのありがたみが良く分かる感じがする。

一日目は自分の発表から始まったのだけれど、それはまあまあうまくいったようには思うけれど、結局のところどうだったんだろう。今回は声が小さいとかそういう問題は無かったようだ。けれど、若干危険だったあの壇上からずり落ちて怪我をしてしまったので、それが幸か不幸か、トークの一息つける場面になってしまった。それが結局良かったのかどうか。まあ、あれはハプニングだったので気にしないことにしよう。しかし、その後のトークにはあまり集中できず、少し悔いが残った。せっかく非日常の研究会で楽しみたいのに、という自己嫌悪がなぜかその後自分を襲って、夜はすこししぼんでいた。

二日目は、それを取り戻そうと、楽しく参加することに決め、それが気分的にも達成できた。楽しく参加するのは当たり前なんだけど、やっぱり自分の発表が絡むとそうは言っていられなくなる。緊張もするし、そして自分の話の評価も気になるし、いろいろ。でも、思えば、たくさんの方から質問を受けたので、興味を持ってもらえたというのは言ってもいいかもしれないなと今思う。この研究会は二年おきくらいにあるそうだけれど、また次回が楽しみだ。