計算計算。

昨日はノートパソコンの電源コードを自宅に忘れたことに朝大学で気づいた。いやしかし、このLet'sノートは確か充電地が8時間は持つはず、と思って、安心してノートを開くと、「あと30分」の表示が。それで、急いでメールを読んで業務の返事を書いているうちに、パソコンが電池切れになってしまった。ありゃりゃ、今日はMathematicaの計算が出来へんわ、と思ったが、意外とパソコンが無いことで手計算に集中できることが判明。業務メールにも邪魔されないし、新しい論文も読まないし、文献の計算をしんどいめをしてフォローしたりすることも無く、一日うらうらと方針たてをする。なかなか良かった。しかし毎日これやと研究が崩壊するので、忘れた日だけということで、前向きな解釈。

別冊数理科学の今月号に、こないだ書いたものが掲載されて発売になったようだ。確か一年半くらい前にも別冊数理科学の「スーパーストリング」という特集号に書かせていただいたが、自分の書いたものをこうして世の人に読んでもらえる機会を与えてもらえるのはありがたい。(このブログもそういう意味では同じ。)昨日、「パリティ」の一月号をパラパラと見ていたら、大栗さんの超弦理論紹介記事が。近年の発展として、AdS/QCDが挙げられていて、酒井杉本模型への言及もある。このところそういう研究をしている身にとって、嬉しかった。そこに書かれている問題点は、簡潔には書かれているが、それだからこそ、大変重要である。他にも坂井さんによる記事でブレーンワールドなども紹介されていた。超弦理論やブレーンワールドが、「物理この一年」という特集の一翼をきちんと担っていることは、当たり前のようで当たり前のことではない、それが嬉しかった。

昨日か台湾のYi Yangさんが一ヶ月滞在されることになった。今日にはJenChi Leeさんが到着される予定。Yiさんとは昨日もいろいろと議論をする。AdS/QCDの、共通に考えていた問題点について。台湾から来た人とすぐに深い(もしくは、細かい)ところで議論できるというのは楽しいし、不思議な感覚。