大栗さんが駒場にいらっしゃった。

先週水曜日は大栗さんのセミナー。ハワイで少しお会いしたので、それ以来で、半年振りくらいに大栗さんに会うことが出来た。駒場に大栗さんに来ていただけるというのはとてもありがたい。今まで、大栗さんは本郷に時々いらっしゃっていたけれど、多分僕が駒場に来てからは駒場にいらっしゃったことは無かったのではないかと思う。今回は本郷に二ヶ月滞在されるということで、駒場にも来ていただけることになり、セミナーをしていただいた。お昼を食べた後セミナーまでの時間、早速大栗さんにAdS/QCDの先日の平山と三輪君との論文について、質問をしていただき、議論をする。大栗さんにいつも感心してしまうのは、かなり本質的な質問を短時間の間にたくさんされるということで、今回も、30分ほどではあったけれども、色々と議論させていただけて、とてもありがたかった。正直なところ、大栗さんと議論するのは大変嬉しい反面、緊張もしてしまう。けれど、議論してもらった後は、議論できたという爽快感と、それと、これこれの点は理解が不足していたという反省の感が一度にめぐってきて、なんというか、ほくほくという感じなのである。6年前にサンタバーバラで大栗さんと共同研究をさせてもらったことを思い出す。海に突き出たクリフの上の砂道を一緒にてくてく歩きながら議論したのが、まるで昨日のことのように頭の中に映像として、そして海の香りと砂を踏む足音として、鮮明に残っている。

先週は数値計算をしたり、学生実験の準備をしたり、などなどで過ぎていった。今日も学生実験の学期前最後の調整。懸案となっていたレフェリーを一つ仕上げる。まだもう一つ残っている。どうも物理的解釈がよく分からんので、一度コメントをしてそのあと著者達が詳しい計算をし、計算は正しい、といわれても、まだ納得していない。なんでかその意味くらい示さんかい。やりっぱなしやなくて。

ありがたいことに、いろいろなところから招待のメールが来る。用意をがんばらないといけない。

明日は研究室の歓迎会。週末に法事で福山へ帰った疲れがまだ取れていない。一周忌、はやいもんです。おばあちゃんの笑顔が頭に浮かぶ。