本郷初期宇宙研究会。

月、火、水と、本郷の初期宇宙研究会に呼ばれて行ってきた。40分のレビュー中心の話が多く、僕のような門外漢にも優しい面があったので助かった。初期宇宙の人と交流が出来たこともありがたかった。呼んでいただいて、正直のところ、「初期宇宙」のことを全然知らない僕が話していいものかとかなり躊躇して、オーガナイザーの方にも相談に乗ってもらったりしたが、結果として、話を面白いといってくださった方もいらっしゃったので、自分勝手な話をしたのは事実やけど、参加させてもらってとても良かった。

勉強になった・・・・のは事実で、それは、いろいろな知識ということもあるけれど、それだけではない。研究会の参加者とspeakerの雰囲気で、宇宙のパラメーターに関して、どういうことが昔から議論されており、今どういう風な考え方でそれに臨んでいるか、そういうことがなんとなく分かったのが、勉強になった。ダークエナジーを本当に認めてよいか、というtalkがあったことも、非常に健全な感じがして、去年ケンブリッジにいたときにOxfordの大御所がそのような話をしていたということを思い出した。

弦理論と宇宙論とのかかわりは、様々な側面があり、やはり非常に直接的になるまではこれから様々なハードルがあるけれども、それでも、素粒子論とのかかわりと同じかそれ以上の重要性を今後持ってくるかもしれない。

このところ日記を全然書いていないので、書く事がたまっている。先週月曜日は、茨城大学セミナーに。宇宙ひもの話をして、いろいろと質問ももらえたし、興味を持ってもらえたのではと思った。酒井さんといろいろと議論して、夜飲んで、それで帰宅したのはもう日が替わりそうな時間だった。
先週水曜日まで、結局毎日ずっとトラペを書いていたので、セミナーの一日はずいぶん議論も出来たし、嬉しかった。それと、水曜日で、駒場原子核理論での講義も終了。本郷の佐々木さんに、講義の後毎週さんざんいろいろと教えてもらって、頭が下がるばかり。違う分野からやってきた門外漢の話を長い時間聞いてくださるみなさんの集中力もたいしたもので、ありがたかった。トラペ作成の日々も、ようやく先週水曜日の深夜で一段落。木曜の朝からようやく研究モードに戻った。寺嶋さんと電話で議論したり、研究をしている日はあっという間に一日が過ぎる。計算も少し進んだようで、それも嬉しい。

金曜の夜は、研究室にビジターとしてきていらっしゃったYangさんの送別会。あんだけ笑って飲んだのは久しぶりの気がする。台湾に誘ってもらったので、また行くのが楽しみやわ。

そんなこんなで、まだまだばたばたした日は続くけれど、それもまた楽し。今日のように、ドトール都営地下鉄の中で、時間を見つけてMathematicaを走らせている時間が、至福。