誤植。

しかし、こんなcrucialなところで誤植はしないでほしいわ・・・符号の間違いを発見して、著者たちの計算を再現できることが確認できた。この情報が無いと計算がほとんど出来そうも無かったし、かといってこれを第一原理からきちんと導出するのも大変なので、符号の間違いの場所が分かってほっとした。これで、先に進めそう。

そうこうしているうちに、土曜日は研究室で遠足。今年は去年より参加者も多く、高尾山のぼりはとても楽しかった。これを書いている今も、足は筋肉痛やけど、運動せなあかんなあと反省するも、やっぱり三日坊主になってしまうのかも。毎週水泳に行きたいもんや、こないだ一回行ってから、そのあと行ってないなぁ・・・・そうそう遠足は、途中につり橋を渡らねばならずしかもそのつり橋に大はしゃぎの小学生がたむろしている、という最悪の事態に遭遇したにもかかわらず、無事通過したり。杉の林を抜けるとき、気持ちいい風と、向かいの山の美しい山肌とに心を打たれたり。山を降りて関東なのにうまい蕎麦と、ビールに酔ってしまったり。素粒子しりとりをしたり。(負けたけど。)で、楽しい楽しい一日やった。

今日日曜日は、湯川秀樹生誕100周年記念講演会に参加。これ、国際原子核会議のイベントなんやけど、会議に参加しなくても、この講演会だけは無料で参加できるということで、web申し込みで行ってきた。南部先生やT.D.Leeなど、有名な先生方の講演がずらり。僕は個人的には、最後のSchiffer氏の講演が楽しかった。原子核を見つめてきた実験家が、2007年という今をどうみているのか、という視点が、まさに僕の聞きたいことに一致していたからだった。佐藤文隆さんのお話は、前に「学問の系譜」研究会で聞いたこともあってか、もしくは、たまたま書評を頼まれて関連する書籍を読んだせいか、自分にとっては新しい感じではなかったが、しかし、そやそや、湯川の「アメリカ日記」を早く手に入れなければ、と思い出させてくれた。去年末にそれを探していたのだけれど、それ以来忙しくて探すのをほったらかしにしていた。これ、絶対に手に入れて読まないといけない。

講演会ではAndreasに7年ぶりにお会いした。彼はStefanの父で、初めてドイツに行ったときに大変お世話になった方だ。ハイデルベルグ大学名誉教授で、今も原子核の研究を続けていらっしゃって、今回は講演のために来日されて、事前に連絡を下さっていたのだった。7年前なので、顔を覚えているか自分でも不安だったのだけれど、運よくエスカレーターで、「あれ、この人やわ!」と遭遇、懐かしく握手を交わした。今度の日曜日に東京案内をするということになり、妻ともども楽しみにしている。あれからもう7年。ポスドクとしてアメリカに出る直前の訪独で、心に残る滞在やった。また、ぜひ行ってみたい。

さて、明日は筑波大でセミナー。そんで、木曜日は駒場で文献会の発表。ふぃー。うーっし、やるでぇ。