論文がほぼ出来上がり。

むぅ、今週中に出せるといいんやけどなぁ、この論文。タイトルは、QCD string as vortex string in Seiberg-dual theory、となっている。面白いと思ってくれる人がたくさんいるといいなぁ。この論文を完成させるために、寺嶋さんや衛藤君と、久しぶりに電話でいろいろと議論。去年三人で論文を書いていたときは、衛藤君と僕は同じ部屋にいて、いろいろと議論したなあと思い出したり。それにしても、論文が出せるというのは正直、素直に嬉しい。読んだ人はどういう風に思うんやろうか、面白いと思うやろか、ひょっとして怒られたりするやろか、とかいろいろ思ったりして。

ここの教養学部報に、僕の本のレビューが載っている。執筆者は風間さん。編者ということできっと頼まれたのだろうけれど、なんというか、非常に面白いレビューになっている。本のレビューというより、僕個人のレビューにもなっているからで、そこがなんとも読んでいて楽しいやら嬉しいやら恥ずかしいやら。もちろん、本の売り上げに貢献するように書いてくださっているので、必然的に、ほめる文章になっているのだけれど、それを考えおいても、面白い面白い。ふふふ、そうそう、確かに、僕はなんにでも面白いという人間なのかもしれない、いま、面白い面白いと書いていて、あら、そのとおりやわとよく分かった。書評のタイトルは「ブレーンの魔術」で、これは実は風間さんの書かれたある文章のタイトルとかけてあるのだけれど、それに気づく人はいるだろうか・・・・

日曜日はAndreasと鎌倉に行ってきた。天気は午前中はあいにくの雨やったけど、午後からは晴れて、非常によい遠足になった。13年前の夏のある日に京大物理教室の中庭で出会ったStefanと、今はこうやって家族ぐるみでお付き合いしているということの不思議さ。世界線が世界のいろんなところで交わることの喜び。Andreasは、30年前に研究していた核構造の結果が最近ようやく実験で実際に調べることが出来るようになって、喜びもひとしおだと語っていた。研究に、30年という時間の長さがどう影響するかなんて、若年の僕には知る由も無いが、それでも、想像は出来るので、想像してみて楽しんでいる。Dブレーンが宇宙ひもとして見つかっていたりして・・・・