論文出ました。

昨晩午前三時ごろ、無事にアーカイブに投稿。興味のある方は、論文のページ(http://arxiv.org/abs/0706.2005)をぜひご覧くださいな。よろしくお願いします。内容は、前にも書いたけど、QCD stringがSeiberg-dualの理論でのvortex stringであるというもの。dual Meissner effectのかなりexplicitな実現になっている。SO(N)の理論でやっているのは、SU(N)QCDだとそもそも安定なQCD stringが存在しない(量子効果でどんどん切れてしまう)から。SO(N)だと存在するから、そういうような理論でしかこういうQCD stringの実現はそもそも出来ない。

前の寺嶋さんと衛藤君との論文(http://arxiv.org/abs/hep-th/0610042)が出る頃に、この論文の着想は既にあって、実はその時点でほとんど終わっていた(というか概念的には出来ていた)のだけれど、そのまま、いろいろなことで放ってあったものだった。形にするということは重要で、それはそのことについてたくさんの人と議論できて、また物理が広がるから。今回の話は、ブレーンとかほとんど関係なく、弦理論でない人ともいろいろと議論できれば、嬉しい。

今日はいつもどおり朝7時に起きて、娘を保育園に送る。眠い・・・・・・来週は北海道の研究会、そんで帰ってきたらその次の日からスペインのStrings2007。明日と明後日は法事で関西へ。体調を崩さないよう気をつけねば。

論文の感想やコメント・議論など、大歓迎です。