SFT07研究会。

土日と研究会が終了。僕はオーガナイザーに名を連ねているが、実質は岸本君がほとんど全てを指揮・実行した岸本君の研究会であるのは参加者の誰の目にも分かったことと思う。非常に良い研究会で、これを手伝うことが出来たのは幸せなことだと感じた。何が非常に良いかって、議論が活発なこと活発なこと。質問や議論の時間がたくさんとってあった研究会であったとはいえ、こんなに質疑が白熱した研究会は近年まれに見るのではないか。僕は理研の人といろいろ走り回っていたとはいえ、質問したい人には質問し、今SFTを計算していない人間だけれども(というか正確には昔HIKKOをやっていてその後BSFTをやっていた人間だけれども)ありがたい機会だったことは言うまでもない。日本のSFTの研究の深さ・長さを肌で感じることが出来たということ以上に、日本の弦理論の研究者のSFTに対する考え方、入れ込み方、を知ることが出来たのは大きい。

今日は一日、数理科学のゲージ重力対応の特集号のための論考を書く。頭の中で何を書くべきかは決まっていても、それを文字数制限と照らし合わせてトピックや説明を限るというのは難しい。毎回難しいと思いつつ書いているが、こういうものは慣れれば速くなるという類のものでもない。先週からずっと書いているが、今になってようやく第一稿が書きあがる。締め切りは明日なので、明日細かい修正やら全体的な構成の見直しやらをせねばならない。

数理科学の原稿を書いている裏で、駒場のメールサーバーにたまっているメールを全部PCに移す。6年間で大変な数のメールを書いたものだ、と我ながら驚く。ま、それがハードディスクのちっぽけな一部に納まってしまうんだから、たいした量ではないといえばそうかもしれないが、やっぱし全部テキストだと考えると、恐ろしい量かもしれない。メールサーバーのことなど何も知らないので、メールを移動するには?から始まっていろいろと試行錯誤したが、なんとか移行が出来たようだ。この6年のメール情報をきちんと手元において置けることは安心である。共同研究はメールの議論が非常に多い。メールは、自分の議論の歴史でもある。

理研はすこぶる居心地がいい。早く研究を始めたい。閉じ込めはほんまに証明されたかどうか・・・論文を印刷してからもう何ヶ月たったことか。あかんわ。