本郷でセミナー。

月曜日の深夜に帰国、やっぱり疲れた・・・ヨーロッパは世界の反対側やねぇ。しかしイタリアを夜中に出発したので、寝ていたら日本についた感じで、それは助かった。トランジットのソウルで四時間あったのだけれど、インチョン空港では「トランジットツアー」というのがあって、一人五ドルで韓国に入国させてもらってガイド付きで韓国のお寺を見せてもらえる、という画期的なツアーがあり、四時間をなぜか非常に有効に使うことができた。韓国はもう数えられないほど訪ねているけれど、ガイドさんに教えてもらいながらお寺を拝観するというのは初めてなので、日本のお寺との違いを実感しつつ楽しい時間が過ぎた。日本に帰ると、まあいつものことだが、僕は時差ボケというものがない。翌日から普通に理研に出勤した。

時差ボケはないといっても、頭は回っていないのが良く分かる。海外出張から帰ると、いつも人に、やせた?といわれるのだけれど、それはもう慣れた。体重を今回計ってみて科学的に検証すると、やっぱり一キロ以上は減っている模様。ま、そのうち回復するだろう。

今日は、まだイタリア生活を振り返る余裕も無いまま、本郷でセミナー。いろいろと良い点を突いてもらえて、ああやはりこういう展開は今後きちんと考えねばなあ、と思うこと、しきり。朝に歯医者に行ったせいで昼食が食べられず、なんというか腹に力が入らない感じでセミナーをしたのだけれど、意外と普通に話ができた。けれど、セミナーが終わって皆さんと食事させてもらって、電車に乗り込んだら、疲れがどっと押し寄せてきた。週末はゆっくり休まないといかんな・・・

海外出張から帰ってきてから次の出張の手配をしていると、目がしょぼしょぼしてくる。楽しみなのは楽しみなのだけれど、少し落ち着いたほうが物理と体のためなんだけどなぁ、と思いつつ。今月は韓国、来月はインド、そしてその次は台湾ということになっている。今年に入ってから毎月外国に行っているような気がする。

イタリアでは三週間ゆったりと仕事ができて、それがとても良かったと思う。。初めて会った、仕事だけを通じて知っていた人と議論できるのはとても嬉しかった。特にSonnenscheinやZamaklarとの議論は楽しかった。Tepperにはいろいろと教えてもらった。海外出張で良かったと思うのは、こういう出会いと、旧友達との再会、それが物理とごった煮になって一遍にやってくることかな。サンタバーバラ時代の旧友に会えて議論できたのも良かった。共同研究の方と議論できて進んだのも嬉しい。ピサを久しぶりに訪ねて、衛藤君に会い、セミナー発表できたのも良かった。いろいろいいことがあるのは、一つは三週間という長い間だったこと、もう一つは、気候が良かったこと、かな。前にヨーロッパに半年いたときは冬だったので、何かと辛かったから・・・今回のイタリアは、なんともいい天気に恵まれて、滞在しやすかった。イタリア、名残惜しい。

でも、エスプレッソはしばらく遠慮しときます。