インド、Tata研究所。

ムンバイの空港に飛行機が着陸するときに下を眺めると、世界最大だったというスラム街が広大に広がっていた。自分の常識が通じない、とんでもないところに来たと感じた。ヨーロッパやアメリカには行き慣れていても、何回ヨーロッパに行ってもそれだけでは変えられない固定観念があるということを、飛行機の中からだけで思い知って、これからの三日間に起こることが全く想像できないという不安と興奮。

夜の街を、迎えに来た車に乗って進んでいるのはとても怖かったが、朝になり、Tata研究所の明るい庭をゲストハウスから見て、気分が落ち着いた。北沢さんに会い、朝はRajeshやDrukkerさんに会ったりして、いつものような物理の話をしていると、ここは世界の一部だという当たり前のことが実感できて、嬉しかった。研究所は面白い建物だけども、そのロケーションがなんともすごい。森田君に研究所の庭と海辺を散歩する。海から吹きつける強い風と、波、そして熱帯の植物に、美しい広い芝生。海のそばにある研究所といえばサンタバーバラだけれど、全然違った・・・

数年ぶりにJustinに会ったり、Dharさんと早速議論したり。森田君に何もかも教えてもらえるので、食堂でのお昼も普通に楽しめて、研究所で過ごしているとインドにいるのを忘れるような感じもする。

明日は自分のトークなので、大体トラペはかけたけれど、少し書き直して、良いトークになるように心がけよう。