インド滞在終了。

今日の自分のトークはなかなか良かったのではと自分でも思う。ははは、自分でほめてたらしゃあないわな。珍しくほんとうに直前までトラペを直していたのだけれど、どうもある部分の議論が説明不足になるような気がして、これでうまく行くんだろうかとかなり不安だった。その部分は仕方なく言葉でいろいろ補足しようと思って本番に臨む。そしたら、質問がでるわ出るわで、結局問題の部分に到達する前に、既に質問からの議論でその本質がみなに伝わっているという状況になっていた。Tata研究所、すばらしい。さすがに世界トップレベルの研究者が沢山集まっているというのはこういうことなのかと良く分かった。Holographic QCD の問題意識についても、皆さんよく考えていらっしゃるようで、そういう人が沢山いる前で話ができるのを幸運に思った。議論を重視するのでそういう構成にしてくれと事前に言われていたので、それを完全に真に受けて、議論からトークを出発させたのが非常に良かったようだ。おかげで僕もいろいろと問題意識の重点を見直すことができて、有意義だった。もちろん、構成がうまく行ったのは、聞いてくださった方の積極的な参加があったからに他ならない。ありがたい。こういう時間を共有できるということはめったに無い。静かな研究会だけれど、とても良い。

お昼はファカルティーランチなるものに誘われてインド料理を戴く。Dharさんと議論していたら終わってしまった。まあ彼と議論する時間を持つために来たのも一つのインド訪問の理由だから、良かったと思う。昨晩は誘っていただいて歓待を受けてしまった。インド式のおもてなしというのを知るというより、インドの方の自宅はこんな風なのか、食事はこんな風なのか、という驚きの方が大きい。

森田君にムンバイ市内に連れて行ってもらって、少し町を見させてもらう。衝撃の連続だった。インド、すごい。すごいとしか言いようが無い。

二泊四日だったけれど、とても楽しかった。インドでどういう風に物理が生まれているか、少しだけ分かった気がする。ほいで、自分のトークもまあまあうまく行ったので、この出張の目標は達成したということにしておこう。疲れた・・・・・いやいや、これから空港に行って飛行機で帰国、バンコクと香港経由。更に疲れそう。