RCNP研究会。

基研研究会の会期中に、オーガナイザーにもかかわらず、研究会を一日失敬して、朝からRCNPへ向かう。ハドロンの研究会に呼ばれていて、そこで話をするためなのだけれど、どうも、自分の前のいろいろな方の話を聞いていると、実験の方もいらっしゃるので、計算のdetailよりも、センスを伝えることが重要であることがありありと分かってきた。しかしもうトラペを改変する時間的余裕が無いので、detailを話しているトラペ一枚を話さずに飛ばすことを決めて、本番に臨んだ。思ったより沢山質問していただいて、しかも発表の後ではいろんな方が議論しに来てくださって、興味を持っていただけてよかったと思う。tetraquark mesonなどの今実際に非常に興味が持たれているトピックとホログラフィックQCDが今後どうつながっていくのかは現時点ではあまり見えないけれど、それでも、新しいハドロンの定式化の方法の一つとして、納得していただけたのではと思いたい。

夜もハドロンの方々との楽しい懇親会に参加させていただいて、京都に戻ったのはとっくに12時を過ぎていた。今日のトークやポスターセッションに参加できなかったのは非常に残念だけど・・・幸いweb中継をやっているので、RCNPでハドロン研究会の合間に基研の雰囲気が見られたのはよかった。三年前にサバティカルサンタバーバラにいたときに、Web中継を眺めていたのを思い出した。

今日も楽しかった分疲れた・・・帰りしなの電車で、大学生の時に聞いていた音楽を、10年以上ぶりにiPodで聞いていたら、感傷的になってしまった。関西にいると、とくに京都にいると、いろいろと昔のことが思い出され、どうしてもそのときの自分を思い出してしまう。いいことかもしれない。