SI。

富士吉田駅で足止めを食っている。落雷の停電で富士急行線が止まっているので、家に帰られへん。仕方なくこれを書いている。

結局SI2008には2泊3日しか滞在できなかったけれど、共同研究者の方々とは十分議論ができたし、自分の発表も白板を使ってさせてもらって、いろいろと質問やコメントをもらい議論してもらって、存分に楽しませてもらった。8年ぶりに来た芝生に囲まれたこの地は、Wireless LANが使えるようになったこと以外は全然変わっておらず、とても懐かしい。大学院生だった頃の楽しかったSIをすぐにありありと思い出した。芝生の上をぼんやり歩いたり。あの時は、毎年SIがあるのが当然のように感じていたけれど、結局その後8年間もここを訪ねなかったのだから、懐かしいのも当然だ。昔のように存分に議論し、楽しんだ。3日しかいられなかったのが残念だ。それもこれもすぐに台湾で開催される現象論のSIに行くからなのだが・・・昔は現象論と弦理論が同時開催されるSIがあって、現象論の人と弦理論の人の間の面白い議論がされるのを横で聞いていた覚えがある。その議論の内容はあまり覚えていないのだけれど、とてもその議論が楽しかったという記憶だけが残っている。実際に共同研究も沢山SIで発生した。とても充実した日々で、もう一人の橋本さんやポールに初めて会ったのもSIだった。懐かしい。昨日は、芝生の見える縁側にホワイトボードを引っ張り出して、共同研究者の方々と議論。楽しい。自分の発表ではホワイトボードで、unpublished workを話した。SIは議論する時間がたっぷりあるので、ちょうどいいと思ったから。実際それは僕にとってちょうどよかった。問題点が洗われた感じがするし、関連文献も教えてもらったり、新しい方向性の示唆ももらったり。この機会に、二年前のイギリスのノートを引っ張り出して、簡単な論文として出してもよいかもしれないと思った。結局シンプルな話なので、シンプルなままで出したほうがよいのかもしれない。

先週は基研の研究会+ハドロンの研究会に行っていたので、それからずっと研究会づくしになってしまっている。それにしても基研研究会が無事終了してよかった。今年も研究会が盛り上がったのは、参加者の皆さんのおかげです、ありがとうございました。自分の発表は、話す内容の的をしぼりすぎたのか、それでは問題があるだろうという質問が相次いだ。おっしゃるとおりです。結局、論文で実際に議論している、D4'ではなくてD6を導入するという話を最後の質問の時間にすることになってしまった。こういう話し方がよかったのかどうかは分からない。いずれにしても、トークの後にいろんな方に質問していただいて議論できたのはよかったと思う。

基研研究会では、思っていたより議論が結構できたと思う。いろんな物理について議論できるのは嬉しい。まあ案の定毎晩よく飲んでしかも途中に他の研究会に行くという強行スケジュールだったけれど、案外とばてずに乗り切った。けどその後SIに来て、発表をして今帰途について、疲れがどっと出ている感じがする。台湾SI用の講義ノート・・・