上海浦東空港にて。

三日間の上海交通大学滞在もこれで終わり。三日間、原子核の話をたくさん聞かせてもらい、教えてもらって、とても楽しかった。ホログラフィックQCDにも興味を持ってもらえたようで、一応僕の役割は果たしたような感じがしている。ゲストハウスは快適、大学もキャンパスが広大、物理学科のビルはわりと新しくてきれいで、中国、という印象とまるで違った。いや、これが、今非常に成長している中国の良い大学の典型なのかもしれない。

理研原子核の方々に、核力、巨大共鳴、などについて詳しく教えてもらう。専門家の方の時間を借り切っていろいろと教えてもらえる機会というのはなかなか無いから、大変良い機会だった。上海の人たちは初対面なので、上海の方々と交流したというよりも(それは理研原子核の方々の後ろについて僕は議論を聞いていただけな感じ)、理研原子核の方々にこの機会に(タクシーの中とか飛行機の中で)いろいろと教えてもらえて、それがありがたかった。位相シフトから決まる核力ポテンシャルには任意性があることとか、三体力の重要性とか、聞きたかったことを直接聞けたのはとても重要だった。

美味な上海の料理を毎日いただいて、夜はフランス租界でビール+上海高層ビルをタクシーから眺める。観光だけで上海に来たらどれくらい楽しいのかは全くわからないけれど、上海の楽しそうなことだけは感じられた。帰りは初めて磁浮「マグレブ」に乗車。めっちゃめちゃ速いやん・・・次々に飛び去る車窓、431キロの掲示、カーブで飛行機のように傾く車体、すごいとしか言いようが無い。JR東海がんばってくれ!