Helsinkiへ。

今週は一週間がずいぶん早かった。トークをたくさん聞いたということもあるかもしれない。どれも面白い話題だったが、木曜日に本郷で聞いたストリング勉強会の話は、いろいろと勉強になった。突っ込んでみればいろいろと楽しそうである。問題点もぼんやりと見えてきた感じがする。レビューしてくれた酒井君、ありがとう。

毎日朝夕の電車の中でいろいろとパソコンで作業していたせいか、このところ目が疲れて困る。朝起きてもまだ目がゴロゴロしていて、赤くなっていることが多い。それで、思い切って電車の中で作業するのを一時中断してみた。ボーっと物理を考えるのがとても楽しかったということを思い出す。副都心線が開通して、毎日座って通勤できるのでパソコンで作業できるのはとても良いのだが、それでいつもの楽しみをうっかり忘れてしまうところだった。30分くらい、ゆらゆらと物理を考えるのは非常に良い。前は電車で立っていたり乗換えがあって歩いたりしていて、そういう感じに自然となっていたんだろう。今日は電車に乗っている間こないだから詰まっていたことがいろいろと分かった感じがしたので、非常に良かった。

かといっていつも電車で物理を考えているわけではなく、しつこく阿房列車を愛読している。車内では風邪のウイルスをもらわないようにこのところマスクをすることにしたのだけれど、マスクをしていると、うっかりクスリと笑っても車内の他の人の気を引いてしまうことが無いので、便利であることに気づいた。百鬼園先生のものを読むには、電車+マスク、が必需品である。

昨晩は一気に雑誌『科学』の一月号の原稿を書き上げる。ノーベル賞特集号で、どんな人がどんなことを書くのか知らないだけに、完成版が楽しみだ。原稿は日記仕立てにしてしまったので、思いのたけを書き尽くしていたら自然に出来上がってしまった。意外と、はてな日記も役に立った。自分の記録をつけておくというのは本当に大事やわ。

さて、ヘルシンキ。寒そうやし、言葉わからんし、ほんまに到着できるんやろか。Montonenってどんな人やろか。楽しみ。スライドに手を入れよう。