北大集中講義+研究会。

5日間の濃い札幌滞在も終わった。前に日記を書いて、それを札幌行きの電車でアップしたついでにメールをダウンロードして読んでいると、衝撃の事実が判明したので、かなり慌てふためく。集中講義どころではないような気がしてきたが、もちろんそういうわけにもいかないので、何とか動揺を落ち着かせようとするも、どうしようもない。まだその件の詳細はここにはかけないので、また今度書くことにしよう。

集中講義は非常に楽しかった。時間的に詰め込んでいただいたので、聞いてくださっているかたがたにとっては朝から晩まで文字通り話を聞き続けると言うことになり、拷問になってしまったかもしれない。朝8時半から夜6時半まで、ずっと聞いてくださった皆様に感謝したい。講義の後に書いていただいた感想文を読むと、割と皇帝的な感想を書いてくださっている方が多く、ほっとした。しかしもちろん時間的に濃すぎる三日間だったので、つらかったなどという感想文をわざわざ提出する人も居なかったことだろう。結局のところ、書き足した講義ノートはほぼ全部没で、まったく無駄だった。はじめの基本的なところを話しすぎたかもしれない。それにしても、結果的にはなんとなくうまくまとまったところで終わったので、それでよしとするしかない。三日目のお昼に講義が終了して、昼食をとりその足でホテルに戻ったら、いつの間にかベッドの上で寝てしまっていた。気分が高揚していて気づかなかったけれど、やっぱり疲れていたんだろう。

その後二日間は石川さんと河本さんの還暦記念研究会。どうも講義の疲れのためかあまり集中できなかったけれど、何とか自分の番もこなし、自分の興味に近い話はきちんとメモを取れた。Teperさんとも少し議論させてもらって、現在の研究上の収穫はあったと思う。しかしこの研究会の目的はそういうことではなくて、北大を中心とした人のつながりを横から眺めたり、河本さんの生き様を堪能したり、そういうところにあった。やはりパーティーは秀逸で、いろんな逸話が披露され、ほのぼのとした良い時間をすごさせていただいた。オーガナイザーの方々、北大の院生の方々や関係者の皆さんの努力に頭が下がる。

帰りの飛行機では相変わらず問題を考えていたが、どうも解けそうな気がしたので、Texノートを思い切って書き始める。幸い、羽田に着陸する前に書き終わり、それをすぐに共同研究者のかたがたに送ることが出来た。まあsloppyな議論なのだが、無いよりはましかもしれない。

くたくたになって、しかも人間的に楽しい研究会を堪能して、しかもおいしい刺身や寿司を食べ、二回雪で滑ってこけて、そして研究も進めなければならなかったという怒涛の5日間が終わり、ようやく東京に戻ってきた。いくら東京と言えども、ほっとするものだ。

河本さんの笑顔も今後の自分の糧になるに違いない。うーっし。、