のんびりと。

雑用をいろいろとしながら、なんだかのんびりとする。雑用が一段楽したのをいいことに、今日出ていた論文やら、打ち出したままほったらかしになっていた論文やらに少し目を通してみる。面白そうなことが書いてあるなと思って、さらに関連文献を打ち出して、結局数が減ったようには見えない。まあ、いいか。そんなもんよね。深くなっていっているんだろう。

内定通知が来て、4月からは職名が変わることになった。といっても、実質は何も変わらない。

研究しているときとしていないときの気持ちの切り替えをするために、「おっと、研究のことを考えよう・・・」という時、決まって頭の中に、「∂T∂T・・・・」という言葉が浮かぶ。これは、なぜだかわからないのだけれど、8年前日本に戻ってきたときに、生活の中で頭のモードを切り替えるときにいつもタキオンのことを考えていたせいのようだ。それが今も抜けず、物理のことを考えようとするといつも「∂T・・・」という言葉が頭に浮かんでしまう。まったくタキオンのことを考えようとは思っていないのだけれど、なぜかそうなってしまうのは不思議だ。何でだろう。それを自分で意識しても、やめられるものではないことにも気づいた。面白いけれど、実のところ、やめたい。いや、∂Tでなくて、ほかのもっと、深そうな問題が頭に浮かぶほうがうれしい。しかしこういうのは癖のようになってしまっていて、どうも自分では変更ができない。一生タキオンの有効作用を考えていろという神の思し召しか。