基研・筑波大セミナー。

核力の導出の話でセミナーに呼ばれたので、嬉々として行ってきた。いずれもたくさんコメントをいただいて、いろんな人に興味を持ってもらえたようで、大変満足。原子核の知識はそもそもあまり無いところから研究をスタートさせているので、いろいろと教えてもらったり。恥をかいたといいよりは、勉強させてもらったという意識のほうがとても大きい。筑波大で青木さんに衝撃のコメントをいただいて、信じられない感じがまだしている。ほんまですか・・・・・

まだやっぱり難しい面はいろいろとあるにしても、格子の人、原子核の人、超弦の人たちと、ひとつの話題で盛り上がることのできる話題はなかなか無いので、そういう面を堪能できて幸せだ。弦理論って、すごいねぇ。ほんますごいわ。って、自分で感動していたらわざとらしいけど、セミナーが終わったらいつもそういう風に感じる。物理の面白さって、物理屋それぞれいろんなものがあるやろけど、僕はどう考えても、意外な概念や意外な人がつながる面白さ、それに勝るものは無いと思う。核力というのはそれはもうものすごい長い歴史があるわけで、そこに少しでも分け入ることができるという好遇をありがたく思う。

それにしても、弦理論おそるべし・・・ほんまかいな。

南部さんが50年前に、中性子の荷電半径を説明するためにωメソンを核力に導入し、核子の斥力心の理解を与えた、という歴史を知って、空恐ろしい気がした。そやかて、南部さんは弦理論の創始者の一人といっても過言ではなくて、そこから出発した弦理論がついに原子核物理に回帰し、ωメソンのタワーで斥力芯が理解できると示すことができる、という。なんともそういう言い方をすれば、ものすごい壮大な感じがするわけで。