量子多体系。

今日はKEKのミニワークショップに行くのを止めにして、おとなしく集中講義の準備をすることにした。KEKのは疋田君のレビューから始まってとても楽しそうなのだが、仕方が無い。その代わりに、といったら変だが、仁科センターの原子核理論セミナーに参加してみた。

今日の話は、特にはじめのあたりは非専門家向けだったので、僕のような素人にも良く分かり、勉強になった。やはり、重い原子核という量子多体系は、長い歴史と、解決されていない問題点があり、そこに如何にアプローチするかという点について決定的なストラテジーは無い印象を受けた。間違っていたらすみません。現象論的模型と核力からの「第一原理計算」がどのようにかみ合うかは謎に包まれているらしい。そこのところが解明できたらどんなに
面白いだろうと思う。しかし、それには「第一原理」を解明する必要があり、そこからの近似をどのようにするかで、結果がいろいろと変わってきてしまうそうなのは、これまた難点である。僕の重力双対を、どう使えば役に立つんだろうか、そんなことばかり考えてすごしている。先月のアメリカ滞在で、いろいろと議論を通じてはっきりしてきたことがあったのは良かったが、果たしてその次の一歩はどうなることだろう。

スタートレックを観る。まず、映像がすばらしい。宇宙へのロマンに満ち溢れている。ニモイ!!