富士山、KEK。

富士山でのSIは、相変わらずのゆったりのムードで、ゆったりしてしまった。議論をしたり、散歩をしたり、飲んだり、議論をしたり、散歩をしたり、飲んだり、→・・・のサイクルは、寝不足さえなければ、わりと健康的で、少なくとも精神衛生上は物理屋にはとても健康的。セッションを少しサボってボーっと考えたりも出来るので、うらうらと今やっている研究の問題点を考えたり。前から気になっていたことを著者に聞いたりも。自分のやっている話を聞いてもらってとてもいいコメントをしてもらったり。涼しくて静かで、まわりに何かあるわけでも無く芝生だけがあるので、暑い都会から離れるには絶好の場所。芝生をゆっくりと歩いているだけでも十分楽しかった。

KEKハドロン原子核の研究会と日程が重なっており、13日の午後にKEKトークがあったので、朝早く富士山のふもとを出る。朝7時のバスに乗ろうとバス停までてくてく歩いて行ったら、なんと13日からはお盆で休日ダイヤとなって、次のバスは一時間後ということが書かれている。なんてこった。しばらくタクシーを待ってみたが、通るはずも無い。そこで仕方なく、富士吉田駅まで歩き始めた。8時のバスに間に合わないと、KEKに遅れてしまう。富士吉田駅までの徒歩の道のりは、かつての史跡を通る道にもなっていて、道の脇には歴史を語る写真や建物もある。家の入り口に石の門があるのが非常に多いのには驚いた。お盆のせいか、石の柱の間に綱が張ってあり、白い紙が下がっている。面白いなと思いつつ早足で歩き、40分ほどで駅に到着した。汗だく。バスの案内所がしばらくして開いたので、聞いてみると、なんとバスは予約で満員とのこと。ふと、富士急行のダイヤを思い出し、走ってそちらに乗り込むと、ちょうど出発に間に合った。KEKには12時半ごろ到着して、何とか間に合った。朝ごはんを食べずにこういうことをするとつらい。再来週も研究会のはしごがあるのを思い出して、ぐったりしてしまった。

それでも、KEKでいろんな方に議論していただき、終わりの少しだけだったけど面白い話も聞いて、参加してよかった。ハドロン原子核の方に、思っていることを聞いてもらえるというのはとてもありがたいことだ。正直にいろいろ思っていることを話したので、聞いていた方もいろいろ思うところがあっただろうと思う。楽しかった。

先々週からずっとハードな日が続いている。けど休む暇も無いしねぇ。計算もせんと。、