ハイペロン。

石井君、飯塚君、加堂君との論文アーカイブに上梓。ハイペロンの質量がクォークの質量にどう依存するかをホログラフィックQCDで計算した。短く美しくまとまった論文なので、興味のある方はぜひ見てみてください。ストレンジの質量って、QCD的に絶妙な位置にあるのよね。ほんま、絶妙な場所。それで攻略が難しい。けど、山が高いほど登りたくなるでしょ。しかも、YosemiteのMist trailのように、そこから美しい滝が流れ落ちているのが見えたら、もう、計算してみるしかないでしょう。美しい滝は大きな湖、ハイパー核という湖に水を注ぎいれている。その源泉、見てみたいでしょう。今回の論文は、そんな感じです。言い過ぎか・・・

水曜日は科研費の書類書きでほぼ徹夜。そんで、昨日提出した。こんなに早く提出している人もあまりおらへんやろね。理研はあと一週間で内部締め切り、と早い上に、来週は基研に出張するので理研を離れてしまう。それで、仕方なしに、こんな締め切り前に夜更かしをするはめになった。まあ、早いうちに科研費申請から開放されたので、精神的にはずいぶんと軽くなった。今回もかなり気合を入れて書いたので、審査合格しますように。

昨日は御領さんの楽しいセミナー。物性の方なのに、素粒子の言葉もわかってくださる方は珍しいはず。先日古崎さんに来ていただいてセミナーをしていただいたときも同じ感想をまず持ったのだけれど、こちらには大変ありがたい。CS理論の物性の方の理解がよくわかり、面白かった。たまたま、去年ABJMをやったので、そのあたりに想像をめぐらせると、かなり面白いアナロジーだと感じる。