基研研究会。

基研の滞在型研究会に一週間だけ参加してきた。パナソニックホールに世界からやってきたいろんな方が座っているのにははじめ驚いたけれど(なんとなくサンタバーバラみたいやったから)、でもすぐにそれも慣れる。いろんな人と挨拶をして、いろいろと議論をする。滞在型研究会でセミナースケジュールはかなりゆったりしているので、結構好きに議論の時間がとれて、楽しくいろんな人と議論をしているうちに、一週間が過ぎてしまった。Garyにホログラフィック超伝導体のいろんな点を議論してもらえたのは有意義だったし、Piljinともホログラフィック原子核について議論が進んで、それに共同研究者の方とも新しい点を考えることができたし、いろんな参加者の方とも話す機会があったし、振り返ってみれば有意義だった。じつのところ、どんなものかなあと思いながら参加したので、共同研究者の方との議論以外にはあまり期待していなかったのも事実。知り合いに遠方で会っても、大きすぎる研究会だとあいさつして終了になってしまうし、そんな想像が頭をめぐっていた。けど、日本での滞在型研究会というのはそういうのとはちょっと違うようだ。外国からいらっしゃった方でものんびりとすごしていらっしゃるので余裕があり、ゆっくりと議論ができる。ほんま、いいね。ヴァレリさんの発表を聞いて、現代芸術(?)にもアスキーアートがあるじゃないかと思った人は僕一人ではあるまい。

夜少し冷え込んだからか、一週間いろいろと無理をしたからか、(それとも、徹夜で書いた科*費の若*Sが民主党のあおりを食ったことが判明したからというせいか)家に帰ってからどっと疲れが。昨日土曜日はそれで、家で一日ぐったりしていた。今日は回復して、快調に雑用をこなす。いつもどおり、娘を連れて児童公園に行き、論文を読む。

研究会中に、ホログラフィック原子核の超対称版をArchiveに載せた。これ、去年の11月に京大のセミナーで発表した内容で、その後理研研究会でもしゃべった話なんだけど、論文を書いてそのまま一年も経ってしまっていた。特に出さない理由もなく、また、出さないままになっていたら出すきっかけも失ってしまっていて、今回研究会があるからと思ってそれをきっかけにすることにした。ご批判お待ちしております。学会でこないだ話したときは、IIBでしか話さなかったので、IIAではA依存性が合うという話をすればよかったと、後でいろんな人に質問をされて後悔している。その辺は論文には書いてあるのだけれど、ほったらかしにしていると、どこが重要かという視点が新鮮ではなくなってしまっていたようで、失敗だった。

研究会初日の夜には、学部のときにお世話になった高次元の先生に久しぶりにお会いして、今度のことを報告、楽しい夜だった。


えいやと思い立って、分類を決行。むちゃ疲れた。