原子核セミナ。

先週金曜日の飯塚氏のセミナー、そして今週月曜日のManton氏のセミナー、いずれも、原子核ハドロン物理の方々で川合理論研のセミナー室が満員になった。川合理論研のセミナー室がこんな風になるのは初めてだったので、驚くと同時にとてもうれしかった。このように弦理論の手法・素粒子に近い手法に興味をもってくださる原子核理論の方々が多くいらっしゃるというのは、非常に励みになる。こちらから積極的に宣伝して来ていただいたということもあるのだけれど、議論もいろいろと盛り上がり、嬉しかった。

Mantonさんとはほぼ毎日、がちがちで議論させていただいている。セミナーの後も、お茶部屋でいろんな議論が出来、原子核の実験との対比の話やらRational写像の詳しい話、いろいろと、分かっていること、分かっていないこと、そのあたりの限界が議論で見えてきて、面白い。自分の興味は一定方向を向いているので、その方向に向ってどのようなすりあわせが出来るのか、これからも議論を続けたい。せっかくMantonさんがいらっしゃるので、いろいろと本質的なことをぶつけさせてもらうとてもいい機会。Mantonさんも大変議論好きで、しかも議論がとても誠実。食事を忘れて議論という感じになりつつある。議論するごとに、新しく知りたいことがもぞもぞ出てきて、自分はソリトンに惹かれて研究してきたのだなあということをまざまざと感じてしまう。ソリトニストは、議論し始めるとだいたいすぐにその本性が出てしまうもんだが、集まるとまたこれが楽しい楽しい。