CERN滞在。

ジュネーブ・コルナバン駅からCERNまでは、5年前と打って変わって、美しいトラムが走っていた。CERNへはこのたびは共同研究者の飯塚君が呼んでくれた。今日がもう最終日なのだが、毎日しこたま十分議論をして、研究の将来の方向性など突っ込んだ議論が出来、非常に有意義な滞在だった。飯塚君に感謝。

飯塚君とやっている行列模型、出来上がっているのだが、これからの方向性などを議論すると、夢と計算が工作して大変楽しい。論文のDiscussionとして何を盛り込むべきか、詰めの議論。

CERNは、ヨーロッパの素粒子研究の中心であると言っても過言ではない。やはりいろんな人がいて、特にLHCで非常に活気があるのだが、日本とまた全く文化が違うのも事実。こういうところで揉まれて、物理の大きな世界観が育つのやわ。僕は今回は1週間やったけど、ちょっと揉まれて、しかし飯塚君のおかげで大変充実した滞在になった。外国へ行くといつも思うのだが、日本に帰って日常に埋もれてしまうことの無いよう、この日記で自分に釘を刺しておきたい。夢と責任。