セミナと計算。

週明けてすぐには、米谷さんと新田君のセミナを二本立てで。どちらも大変面白くて、自分の研究に関係するかもしれないところはちょっとどきどきした。で、色々と面白そうなところをメモ。今後の研究に使えるかもしれない。
研究室のセミナー室兼お茶部屋兼議論室は、お世辞にも広いとはいえないが、そこが人でぎゅうぎゅうになるほうが、広い部屋で閑散としているよりずっと議論が盛り上がるだろう。今日はおとなりの中務原子核理論研究室の方々と、ランチミーティングを行った。「ロ」の字型に机を組んで座ると、これまた15人ほどで満員。自己紹介だけで2時間。皆でしゃべって笑って研究の話もして、楽しかった。たとえすぐ近くの研究室にいても、なかなかこういう機会を作らないと知り合うのは難しい。今日は皆さんの名前と出身、趣味や研究テーマなどを僕がパソコンでメモしてそれをプロジェクタで投影しながら進行。で、ミーティングが終わった後には結構楽しい自己紹介メモが完成した。これで、だれが原子核のどんなことをしているかがなんとなくわかった感じがする。いや、それよりむしろ、廊下ですれ違ったりしたときに会話が始まったりする気がする。
このところ計算が色々と進んで、うれしい。9月は研究会の組織や学会などでほとんど計算が進まず、アイデアをためたり議論をして過ごしていたのだが、それを計算・実行に移す段階。思ったより困難が少なく、わりとスムーズに計算が進み、望みの物理量まで行き着いた。自分で言うのもなんだが、面白い結果やわ。まあ面白いと思わなかったら計算せえへんねんけど。
新しい研究室スペースに越してきて一ヶ月、なんとなく研究室の皆も過ごし方が板についてきた感じがする。夕方、計算の合間にお茶部屋でぼんやりしていると、ぽつりぽつり人が集まってきて、談笑が始まり、議論をしたり、何気ない話をしたり。ほんま、ええ夕方やわ。こんなん、理想。こういうところから新しい物理が出てくると信じて疑わない。