パリティ。

パリティの原稿を書き上げる。先週からずっと頭の中に、どうやったら書けるだろうか、何を特に取り上げようか、これは説明したほうがいいだろうか、どういう順番で説明すべきだろうか、ということがもやもやとずっとあったのだけれど、週末に関連文献をえいやと読んだのをきっかけに、今日一日で第一原稿を書き上げてしまった。書いてみると3000字以内に収めないといけないところが500字ほどオーバーしている。いろいろと減らしてみたが、どうも減らない。これは少し息をついて、妻に読んでもらって意見を聞き、若干書き直すしかない。そう思うと少し気が楽になった。

友人が一日に三つも論文を出してすごいなと思うが、その内容も面白いのでまた感心する。よく読んでみようと思う。幸い分かりやすく書かれているようなので、カラー超伝導のことも全然知らないことだし、勉強してみよう。

9月末の基研の研究会に呼んでいただけることになって、そこでの発表内容について、寝床でウラウラと考える。この3年ほどの自分の研究テーマを振り返ってみると、連続的につながっていることに気づいて、改めて驚く。考えてみれば、自分は自分なので研究の動機が連続していないわけは無いのだが、驚いたということは、結構違う動機で自分ではいろいろとやっていたつもりだったということだ。しかし自分の根元がなんというか統一されていることに改めて驚く。これは、一つの根っこからいろんなことが出てきているという意味で喜ぶべきか、もしくは、結局一つのことしかやれていないという意味で悲しむべきか。どちらも、かもしれない。共同研究者との議論や、ぐるぐると自分の中で煮詰めたりして、いろんなことがわかっていく喜び、それだけを指針にして研究してきたら、こうなった、という言い方も出来るかもしれないし、いろんな見方が出来る。いろんな見方が出来るということが改めてわかって、この研究会に呼んでいただいてよかった、と思った。

ところで、前に日記に書いたショットバーエス・グラヴィティー」に、研究室の人たちと行ってみた。くだんの、エスの意味を何気なく(?)たずねてみると、なんと、「それは「スーパー」という意味です」というマスターのお言葉が!!!そやろぉ、やっぱし時代は超重力やろ?そやろ?・・・・駒場にいらしたときはみなさん、ぜひ訪ねてみては。駅西口から坂を上って10メートル。我々の業界の人間で、この聖地を訪ねずにいられるはずがない。

先週金曜日は、島田君のセミナーを挟んで、久しぶりに平山が訪ねてきてくれた。本質的に非常に良い議論をした。その筋に沿って考えねば。